燃料電池評価装置

FCTシリーズ


エノアは、自動車メーカー様、材料メーカー様、研究機関様とのお取引を通じて培った知識と経験をもとに、燃料電池評価装置の開発・製造を行っています。

お客様のご要望に応じたオーダーメイドで、あらゆる評価パターンに対応可能です。電気解析機能、発電条件、ガス制御条件など、以下のラインナップに限らず、幅広いニーズにお応えします。スモール評価装置からフルスタック発電評価装置まで、あらゆる規模に対応いたします。自動車会社に多くの実績を持つ製品です。

FCT01
FCT20

性能

① 電力スイーブ運転機能

FCTシリーズでは、I-V特性評価に必要不可欠な電流スイープ運転機能を標準装備しています。また、膜抵抗を測定するための各種抵抗測定機能(電流遮断法、 固定交流インピーダンス法、交流4端子法(交流重畳抵抗測定計)をご選択いただけます。

電力スイーブ運転機能

② 装置長時間安定性

燃料電池の評価で電池の耐久性能を知ることは非常に重要です。FCTシリーズは条件安定性に優れており、下記データは長時間(18時間)同一条件にて運転を行ったときの各試験場件の安定性を示しています。露点温度リップルで0.4℃、ガス温度リップル0.2℃、背圧リップル0.2kPaといった優れた安定性を誇ります。

電力スイーブ運転機能
アノード露点温度
カソード露点温度
アノードガス温度
カソードガス温度
アノード背圧
kPaG
カソード背圧
kPaG
設定値 80.0 80.0 95.0 95.0 50.0 100.0
平均値 79.5 80.6 95.0 95.0 50.0 99.6
最大値 79.6 80.8 95.2 95.3 50.2 99.8
最小値 79.3 80.4 94.9 94.9 49.8 99.4
リップル ±0.4 ±0.4 ±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.2

③ 背圧一定制御

アノード、カソードそれぞれの装置の配管容積や流量設定値の違いにより、電池内に差圧が生じてMEAを破損させてしまう場合があります。FCTシリーズでは異なったガス流量で試験を行う場合でも、自動的に差圧を一定に保ちながら制御する差圧一定制御機能を有しております。(オプション)また、FCTシリーズには急激な背圧変化によるMEAへのダメージを抑制するため、背圧制御に固定勾配機能を持たせることができます。(標準装備機能)

電力スイーブ運転機能

④ 優れた露点過度特性

弊社のFCTシリーズはシンプルなバブラー式ながら、高い安定性と高応答な露点制御を実現しています。上記データ:加湿水外部循環冷却方式搭載時(オプション)

電力スイーブ運転機能